退職給付引当金 ( たいしょくきゅうふひきあてきん )とは?
退職給付引当金とは、企業会計上、バランスシート(貸借対照表)で使用される勘定科目の、固定負債の部の仕訳のひとつ。
2001年3月期 から導入された勘定科目で、全従業員に対しての退職後の支払総額(退職一時金や確定給付型企業年金)を計上する。退職給付債務を剰余金などで積み立てきれていれば計上することはない。しかし、多額の引当損が発生する場合には、5年から15年の期間に定額法で費用処理されることとなる。以上のような企業会計における退職給付引当金と、法人税法で規定されている退職給与引当金には違いがあり、法人税法上では、期末時に従業員全員が自己都合により退職した場合に支払うべき金額の20%を積み立てるようになっていて、拠出の都度、損金に算入するようになっている。確定給付型企業年金については、掛金を拠出した後は退職給付引当金の計上は必要ない。