見積財務諸表 ( みつもりざいむしょひょう )とは?
見積財務諸表とは、企業の将来のあるべき姿を、客観的に示したもの。財政状態と経営成績を財務諸表の形で表し、通常の財務諸表と同じように、見積貸借対照表、見積損益計算書、見積キャッシュフロー計算書から形成される。見積財務諸表は企業全体の方向性を示すため、見積財務諸表の作成を通して各部門が統制されるという機能がある。
見積財務諸表は、毎年作られる資金調達や返済の長期の財務計画をベースとし、購買、製造、販売を3年から5年に渡った複数年統合計画が作成される。作成された見積財務諸表は、企業の単年度経営計画や中期経営計画の定量目標の一つになる。
見積財務諸表を作成する際は、まず売上見込みを策定し、事業に必要な組織や設備をもとに経費を策する。続いて売上債権の回収サイトと仕入債務の支払サイト、棚卸資産の回転期間、最低保持すべき現預金残高、有利子負債の調達額、支払利息を策定する。見積財務諸表の作成にあたっては、まず、各部門の予算を積み上げる。