裏書手形 ( うらがきてがた )とは?

裏書手形とは、受け取った受取手形(約束手形など)に裏書をして、債務の支払いのために、第三者に譲り渡した手形のこと。企業会計上のバランスシート(貸借対照表)で使用される勘定科目の、流動負債の部の仕訳のひとつでもある。約束手形は、第三者に譲渡する事も可能な債権であるため、裏書することにより手に入れた現金を裏書手形の勘定科目へ計上する。ただし、譲渡の際には、譲渡した者の氏名や住所などを手形の裏に記入しなければならず、その手形に対して裏書人として連帯保証することになる。よって、手形が約束の期日までに決済されない(現金を用意できない)不渡りの場合には、譲渡した相手から裏書人へ遡及される(代わりに代金を支払ってくれるように請求されること)ことがある。現金化であるのに、流動負債の部へ仕訳するのは、こういった偶発債務の可能性があり、まだ自社の収益と確定しているわけではないので、流動負債の部へ仕訳するようになっている。また、手形を振出した企業が不渡りを2回出してしまうと、ルールとして倒産となるので要注意。

関連用語

索引