社保完備 ( しゃほかんび )とは?

社保完備とは、会社の福利厚生において、労災保険雇用保険健康保険厚生年金という4つの社会保険をすべて備えていること。企業の求人票などで「社保完備」あるいは「社保完」などと記載される。フルタイムの従業員を雇う際には、原則として社会保険を完備することが義務づけられている。

労災保険は事業所で働くすべての従業員が対象となるが、雇用保険や健康保険、厚生年金は、おもに社員が対象となる。ただし、パートアルバイトの従業員でも、1週間の労働時間が20時間以上の場合は、事業主は雇用保険に加入させる必要があるほか、労働時間および労働日数が社員の4分の3以上の場合は、健康保険と厚生年金にも加入させる必要がある。なお、社会保険料の負担割合は、労災保険は事業主の全額負担となるが、雇用保険と健康保険、厚生年金は一部を従業員が負担し、給与から控除されることになる。

株式会社有限会社などの法人の場合、従業員を社会保険に加入させる義務があるほか、個人事業であっても5人以上を雇用する場合は加入が義務づけられている。なお、雇用保険には経営者自身は加入できないことなどから、全員が取締役であるような企業の場合、社会保険が完備されていないこともある。

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