特設注意市場銘柄 ( とくせつちゅういしじょうめいがら )とは?

特設注意市場銘柄とは、直ちに上場廃止とはならないものの、内部管理体制の改善が必要と判断された上場銘柄のこと。証券取引所が特設注意市場銘柄として指定することで、投資家に注意喚起を行う。

有価証券報告書への虚偽記載を行った場合や、公認会計士から不適正意見が出た場合など、上場廃止基準に抵触するおそれのある銘柄は、監理銘柄に割り当てられる。審査の結果、影響が重大ではないとして上場廃止には至らなかったものの、内部管理体制の改善が必要とされた場合に、特設注意市場銘柄への指定が行われる。指定を受けた企業は1年ごとに内部管理体制確認書を提出する必要があり、改善が認められれば指定は解除される。しかし、指定が解除されないまま3年が経過し、内部管理体制に引き続き問題があると判断されると上場廃止が決定する。

特設注意市場銘柄に指定されても売買取引は行われるが、通常の上場銘柄とは区別される。東京証券取引所(東証)は2007年11月から、大阪証券取引所(大証)は2008年2月から、それぞれ特設注意市場銘柄制度を導入した。

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