法定準備金 ( ほうていじゅんびきん )とは?
法定準備金とは、会社法で、企業が積み立てることを義務付けられている準備金のこと。資本準備金と利益準備金からなる。資本準備金は株主から払込を受けた金額のうち、資本金に組み入れない分を計上するもの。株式会社が増資をする場合、発行価額の1/2を超えない額について資本準備金として計上することができる。また、株式払込剰余金、株式交換差益、株式移転差益、新設分割差益、吸収分割差益、合併差益は、資本準備金として積み立てることが強制されている。
利益準備金とは、利益剰余金を配当する場合に、配当額とは別に留保しておかなければならない準備金のことで、資本準備金とあわせて、配当額の1/10になるまで積み立てなければならない。
利益準備金と資本準備金は合計して資本金の1/4となるまで積み立てることが義務付けられており、合計が1/4を超えた場合は、株主総会の決議により、超過分を減少させ、株主への払い戻しや欠損填補に使用することが認められている。