本源的預金 ( ほんげんてきよきん )とは?

本源的預金とは、銀行が預金者から受け入れる最初の現金預金のこと。直接預金、第一次的預金ともいわれる。本源的預金をもとに、銀行は企業へ融資を行う。貸し出されたお金で支払いを受けた取引先は、すぐに使うあてがなければ、銀行に預けることになる。

こうして、お金が銀行と企業の間を循環し、預金と貸し出しを連鎖的に繰り返すことで預金通貨が増えていくしくみを信用創造という。

銀行の信用創造プロセスにより、本源的預金は新たな預金(派生預金)を生むこととなる。ただし、銀行は、預金の一定割合の現金日本銀行に預ける(手元に残す)法定準備預金が義務づけられているため、信用創造プロセスは無限に続くことはできない。本源的預金は信用創造の基礎となるお金であり、銀行は必ず必要である。

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