期近物国債 ( きぢかものこくさい )とは?
期近物国債とは、すでに発行された長期国債のうち償還期限が近づいており、明確な定義はないが概ね残存期間が2年未満となった国債のこと。
日本では、1975年度以降に大量発行された長期国債の償還が近づいた1980年代前半から、期近物国債の残高が増加し始めた。しかしながら、市場での流通量はあまり多くない。
また、単に「期近物」といわれる場合には、先物取引において受渡期日が最も早く到来する売買約定のことや限月が近いものを意味する場合もある。
反意語としては、受渡期日が近くないという意味の期先(きさき)や期先物がある。
限月を期近と期先の2つに分ける場合は、受渡期日までの期間が短い3つの限月のことを、期近、期近物という。また、期近と、期中、期先の3つに分ける場合は、受渡期日までの期間が短い2つの限月のことを、期近、期近物という。