工務店 ( こうむてん )とは?

工務店とは、住宅の工事がスムーズに行えるように、主に職人(トビ、大工、左官、板金、電気、水道その他)などの手配を行うなど、専門工事業者をマネジメントする業者のこと。

必要とあればその都度工事現場に行って職人の指導(工事管理)をも行うが、直接工事を実施してはいない。家を建築する際に依頼先として上がる業者の一つであり、他に、ハウスメーカーや建築設計事務所なども候補となる。なかでも工務店は、地域密着で営業していることが多く融通がきき、アフターケアもきめ細かく受けられる利点があるといえる。

また、建築士事務所は設計監理、工務店は工事管理と、役割が

分担されていることもある。昔から日本では、設計から職人のマネジメントまで住宅建築に関するすべてを取り仕切っていたのが棟梁(大工の親方)であるが、この大工の棟梁が発展した形が工務店であるともいえる。

しかし、日本経済の影響やニーズから現在では工務店といって

も様々なタイプがある。例えば、社内に建築士を抱え、デザインによって他社との差別化を図る工務店や、外部の建築家の設計による施工だけを行い、設計は請け負わない工務店、また、ハウスメーカーの下請けや、特定工法のフランチャイズ業務が中心の工務店、さらに、これらが複合されたタイプの工務店など。

施工会社は、建設会社、サブコン、ゼネコンなどと呼ばれることもあるが、会社の規模が違うだけで工務店と本質的な違いはない。ただし、費用の面で考慮すると、個人住宅を建てるのは、主に50人くらいまでの中小工務店が中心となっている。

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