実地棚卸 ( じっちたなおろし )とは?
実地棚卸とは、企業の営業上、販売目的で所有する資産の数量を実際に確認する作業のこと。帳簿上の数量と実際の数量との間で生まれる誤差を解消するために、定期的に実施される。棚卸後、実際の数量に合わせて帳簿を修正することが求められる。
帳簿の記載ミスなどの人為的なミスによって、帳簿上と実際の棚卸資産価値が乖離することを防ぐために実施する。棚卸資産を貸借対照表に計上する際には、資産の価額が取得原価より下落した時点での時価を貸借対照表価額とする低価法を採用する。
従来は資産の取得価額を貸借対照表価額とする原価法も認められていたが、企業により評価方法が異なることの是非や、国際的な会計基準との調和の観点から低価法のみを認めるという基準へと改正された。