完全失業率 ( かんぜんしつぎょうりつ )とは?

完全失業率とは、労働力人口に占める完全失業者の割合のことで、働きたいのに仕事がない人の比率を示すものである。ここで労働力人口は15歳以上で、働いている人と働く意思のある人を合わせた数であり、完全失業者とは15歳以上でかつ仕事がなくて調査期間中に少しも仕事をしなかった、仕事があればすぐに就くことができる、調査期間中に仕事を探していた者を指す。また、15歳以上人口のうち、労働力人口を差し引いた残りの人口のことを非労働者人口という。完全失業率は、総務省が毎月無作為に選んだ4万世帯に住む15歳以上の約10万人を対象に就業の形態や就業時間、転職についての調査を実施し、その結果から全体を推計するという方法で発表している。2007年10月時点では完全失業率は4%であった。しかし失業中だが一時的にアルバイトをしているなどの場合でも就業者に分類されてしまうため、失業の実態を正確に判断しているとは言いがたいが、毎月得られる失業率統計としては唯一のものといえる。

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