報酬比例部分 ( ほうしゅうひれいぶぶん )とは?

報酬比例部分とは、老齢厚生年金のうち、定額部分に上乗せされる金額の一部のこと。老齢厚生年金の加入期間における報酬の平均と加入期間に応じて算出される。具体的には、平均報酬月額に一定の乗率と加入期間の月数、物価スライド率をかけて計算される。この際の乗率は、生年月日に応じた率となっている。

老齢厚生年金は、原則として65歳から受給できるが、以前は「特別支給の老齢厚生年金」として、60歳から受給することができた。2001年度から特別支給の老齢厚生年金の受給開始年齢が3年に1歳ずつ段階的に引き上げられ、2009年度には特別支給の老齢厚生年金は廃止された。だが、報酬比例部分については2001年度以降も60歳から受給可能となっている。なお、女性は5年遅れの2006年度から段階的な引き上げが実施されている。

2013年度からは、報酬比例部分の受給開始年齢も3年に1歳引き上げられることになっており、男性の場合は2025年度、女性の場合は2030年度には、60歳台前半での年金受給は原則としてなくなり、65歳から年金の受給が開始となる。

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