国際預託証書 ( こくさいよたくしょうしょ )とは?
国際預託証書とは、他国の株式発行会社の株式を海外でも流通させるため、株式そのものは国内の銀行などに預託し、その株式に見合う証書を代替として上場させるために発行される証券のこと。企業が他国の株式市場に上場する際、株券の受け渡しなどが困難な外国の投資家の為に発行される。株式と同様に証券取引所等で取引され、配当を受け取る権利や議決権なども株式と同じである。投資家にとっては、他国の企業であっても自国市場への上場であるため、時差による株価の変動リスク回避や為替決済の手間などを避けることができる。流通される市場や形態によって多様であり、米国へ上場する企業が使うADR(米国預託証書)、英国やルクセンブルグなど欧州の市場で取引されるものをGDRやEDR、香港の市場で取引されるHKDR、シンガポールの市場で取引されるDRSなどがある。日本のソニーや松下などの優良企業も、ADRによって米国市場に上場している。また、日本でも海外企業の上場誘致のため、JDR(日本預託証書)の法制度整備がすすめられている。
関連用語
- ADR 【米国預託証書】
- 株式 【stock】
- ETF 【上場投資信託】
- 投資家 【invester】
- SEC 【アメリカ証券取引委員会】
- PTS 【私設取引システム】
- 銘柄
- 基準価額
- 交付目論見書
- 米国株 【アメリカ株】