労働移動支援助成金 ( ろうどういどうしえんじょせいきん )とは?
労働移動支援助成金とは、企業が従業員を退職させる際に、再就職を支援することで受けられる助成金のこと。事業縮小などでやむを得ず人員削減を行う場合に、企業が人材紹介会社に従業員の再就職支援を委託し、再就職を実現させたときに委託費用の一部が助成される。
業績不振の成熟産業でのリストラを促し、労働力を成長産業へ移動させるのが狙いであり、従来の雇用政策のような雇用維持型ではなく、労働移動支援型の助成金となっている。第二次安倍政権が成長戦略のひとつに掲げる「失業なき労働移動」という雇用政策の目玉。
助成金を受給するには、再就職援助計画などを公共職業安定所に提出して認定を受け、指定の人材紹介会社に再就職支援を委託する必要がある。従業員が45歳未満の場合は委託費用の最大2分の1、45歳以上の場合は最大3分の2が助成される。2014年3月からは助成が拡充され、これまで中小企業のみを対象としていたものを大企業にも広げ、さらに助成額が一人あたり上限40万円から60万円に増額される。