リストラ ( )とは?

リストラとは、企業が収益力を高めるために行う事業の再構築のこと。「Restructuring(リストラクチャリング)」の略であり、「企業再構築」と訳される。元々は企業が経済環境の変化に応じた改革を行い、成長を維持することを示す言葉であるが、日本ではおもに、人件費削減や人員整理という意味で用いられる。

本来の企業再構築の手段としては、事業の縮小、撤退や工場の閉鎖、成長の見込めなくなった分野から撤退するなど、組織のいらない部分を調整するだけではなく、企業の買収や売却、資源の再分配や成長部門への投資のほか、資金調達や資金運用の状況を示すバランスシートを改善するといった様々な方法がある。

日本において、リストラが人件費削減による「解雇」や「減俸」の意味をもつようになった背景には、不況下の経営悪化の解決策として、安易な賃金カットや整理解雇に走る企業が多かったことなどが挙げられる。しかし、賃金カットや人員整理は長期的にみた場合、家計の消費活動を減衰させ、マクロ経済の回復を遅らせることに繋がるため、不況を長引かせる原因ともなる。

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