切放し低価法 ( きりはなしていかほう )とは?

切放し低価法とは、棚卸資産の評価方法のひとつ。棚卸資産の評価に低価法を採用している場合、翌期の処理方法として用いられる方法だが、確定決算を基礎とした棚卸資産の受払帳簿に、低価法による評価額を記載している場合にしか適用されない。当期で原価と期末時価を比べて期末時価の方が低かったため期末時価を採用した場合、翌期にも当期の期末時価を繰り越すことができる。

算出式は、「1個当たりの原価 = (翌期繰越評価額 + 翌期取得価額) ÷ (翌期期首繰越数量 + 翌期取得数量)」となっている。

なお、低価法の翌期処理方法には原則洗替え低価法が適用される。洗替え低価法とは当期の期末時価を翌期に繰越すことができない方法。

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