信託金限度額 ( しんたくきんげんどがく )とは?

信託金限度額とは、投資信託ファンド規模の上限額のこと。ファンド規模とは信託された金額のことで、元本を元に算出された金額の合計を指しており、ファンドの組み入れ資産の時価評価による純資産総額とは異なる。ファンドごとに定められており、投資対象となる株や債券の状況や運用方法などを考慮して決定する。信託金限度額は交付目論見書や有価証券届出書に記されている。

小型株や店頭株等を投資対象とする場合は、100億〜200億円程度、アクティブ運用の投資信託では、数千億円程度に設定される。ファンド規模が大きくても、十分に運用する能力がある場合には、信託金限度額を無制限とするものもある。

信託金限度額は運用会社と受託会社が合意すれば変更することが可能で、金融庁への届出約款の変更といった正式な手続きを経て変更できる。ファンドの規模が信託金限度額に近づいた場合、運用会社は信託金限度額の引き上げをするか、募集を一旦中断してファンドの規模が落ち着いた時点で再開するか、どちらかの選択肢を取ることになる。

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