作為的相場形成 ( さくいてきそうばけいせい )とは?
作為的相場形成とは、株式相場での違法行為のひとつ。相場操縦のように他人の取引を誘引する目的がなくても、取引の状況からみて実勢を反映しない相場を故意につくりだしたと客観的に認められる取引のこと。金融商品市場で人為的な操作による相場の形成は、公正な価格を歪曲するおそれがあり、一般投資家に不利益を与えることにつながりかねない。
作為的相場形成の例として、(1)保有している有価証券を高値で売り抜けるため、対象銘柄の株価を引き上げる取引 (2)決算期末に自己が保有している有価証券の評価を上げるために、株価を引き上げる取引 (3)信用取引の維持率を維持することなどを目的に代用有価証券の終値を引き上げる取引 (4)信用取引で自己の建玉を優位に返済するため、対象銘柄の引き上げまたは引き下げる取引 (5)他社償還条項付債の判定条件を満たすまたは満たさないよう対象銘柄の株価を引き上げ又は引き下げる取引となっている。
関連用語
- 風説の流布
- 証券会社 【securities company】
- インサイダー取引 【insider trading】
- 相場操縦
- 投資家 【invester】
- 空売り 【short selling】
- 見せ玉 【見せ板】
- 仮装売買
- 重要事実
- SESC 【証券取引等監視委員会】