休眠特許 ( きゅうみんとっきょ )とは?

休眠特許とは、企業や大学などが保有する特許のうち、実際には活用されていない特許のこと。未使用特許、未活用特許とも呼ばれる。国内企業が保有する約135万件の特許うち、約半数が休眠特許だとされる。

特許が休眠状態となる理由は様々だが、商品化が難しかったり、市場のニーズに合致しないという場合のほか、他社に使わせない目的で特許として保有されるケースなどが存在する。しかし、休眠状態の特許からは収入が生まれない反面、特許の出願、審査、維持には費用がかかるため、活用が課題になっている。

2013年には、産業革新機構の出資により、大企業の休眠特許を買い取る知的財産ファンドが設立された。特許の海外企業への売却や流出を防ぐとともに、国内の中小企業などに特許をライセンス供与することで新規事業の支援を行う。

関連用語

索引