中国国務院発展研究センター ( ちゅうごくこくむいんはってんけんきゅうセンター )とは?

中国国務院発展研究センターとは、中華人民共和国の、経済にかかわる政府系シンクタンクのこと。鄧小平の改革開放路線を受け、1981年に設立された。中国の最高行政機関である国務院に直属する組織で、中国語では「国務院発展研究中心」という。マクロ政策の実施状況の分析や、中国を取り巻く経済状況の分析、対外貿易政策、産業構造の研究など、中国の経済全体をカバーする分析および研究を行っている。

党中央と国務院への政策提案とコンサルティングも重要なミッションのひとつである。国家の中長期戦略やマクロ経済政策などのマクロな分野での提案にとどまらず、地域発展計画、技術イノベーションとハイテク産業の発展戦略、社会保障政策、環境保護政策など、よりミクロな分野についても意見および提案を行っている。国民経済と社会発展の五ヵ年計画など多くの重要な国家プロジェクトの策定にも参加した。

活動は中国のみにとどまらず、日本など他国との交流や、国際機関との交流も多く行っている。中国のマクロ経済を見通す上で非常に有用な情報であることから、センターから発表されるリポートやセンターの研究員の談話は、日本でも報道の対象となっている。

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