フィスカルドラッグ ( )とは?
フィスカルドラッグとは、増税によりインフレーションや財政赤字を抑制しようとする消極的財政政策が景気を悪化させてしまうこと。財政的歯止めや財政障害ともいう。
所得税や法人税などの累進税制は、好況時には加速度的に税負担を増加させ、消費を抑制するため、過度なインフレーションなどを防いで景気変動を安定化する効果があり、「自動安定化装置(ビルトインスタビライザー)」とも呼ばれる。
しかし、安定化の効果が行き過ぎてしまうと、長期的には景気拡大を阻害し、景気を悪化する可能性がある。そのような悪影響が懸念される場合に、財政政策による歯止めのことをフィスカルドラッグという。