バリアオプション ( )とは？

バリアオプションとは、為替取引におけるオプションのひとつ。エキゾチックオプションの一種で、原資産の市場価格がある一定の価格を上回ったり下回ったりすることが、権利が発生あるいは消滅する条件となっている。

基準となる価格をバリア価格と呼ぶ。大まかに、バリア価格をまたぐとオプション権利が消滅するノックアウトオプションと、バリア価格をまたぐことでオプション権利が発生するノックインオプションに分類される。さらにノックインオプションとノックアウトオプションは、オプション価値の下限を設定する通常のオプションと、上限を設定するリバースオプションに分かれており、全部で4通りの取引がなされている。

バリアオプション取引をしているのは企業などの大口投資家であるため、バリア価格に到達しそうになると、価格の動きを反転させるよう売り注文または買い注文を殺到させるということが起こる。あたかもバリアが張られているかのように相場が一定価格の手前で硬直化することから、バリアオプションの名前がある。ただし、バリアを一度突破した場合、売り戻しまたは買い戻し需要が高まることから、一気に値段が動くことがある。

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