ノックインオプション ( )とは?

ノックインオプションとは、為替取引におけるオプションのひとつ。原資産の市場価格があらかじめ定められた基準の価格を上回ったり下回ったりすることによって、初めて権利が行使できるようになる。

ノックインオプションは「バリアオプション」の一種である。なお、バリアオプションは、特に通貨取引において銀行や企業の間では活発に取引されているが、まだ個人投資家向けの商品とはなっていない。権利消滅の条件がついている分オプションの買い手にとって不利であるため、買い手は通常のオプションの商品プレミアム価格よりも安く購入することができる。

設定された価格のことを「ノックインプライス」もしくは「バリア価格」と呼ぶ。通常はオプション価値の減少方向、すなわちコールの場合は原資産価格の下落、プットの場合は上昇方向にノックインプライスが設定されている。

例えば、権利行使価格a円、ノックインプライスb円のノックインコールオプションの場合、市場価格が期間内に一度でもb円を下回った場合にオプションの権利が発生し、a円で購入できる。しかしb円を一度も下回らない場合、そもそもオプションが無効となってしまう。aとbの大小関係は問わない。

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