テーパリング ( )とは?
テーパリングとは、量的金融緩和を縮小すること。具体的には、中央銀行による資産の購入を徐々に縮小していき、最終的には購入をやめることを指す。「テーパリング(tapering)」とは、先細りという意味である。2013年12月にアメリカの連邦公開市場委員会(FOMC)がテーパリングの開始を決定した。
アメリカの中央銀行にあたるFRBは、2009年よりQEと呼ばれる量的緩和政策を断続的に実施しており、2013年の段階で毎月合計850億ドルの米国債と住宅ローン債券を購入していた。同年5月頃からQEを段階的に終了させる方法として、テーパリングの実施が検討され始め、12月に資産購入額を2014年1月より毎月100億ドル減額することが決定された。
FRBのバーナンキ議長が最初にテーパリングに言及した際には、金融引き締めにつながるとの憶測から市場の混乱を招き、一時はテーパリングの見送りも予想された。しかし、テーパリング開始の決定後は、減額の規模が小さく、ゼロ金利が当面継続されることが明らかになったことなどから、市場への影響は少なかった。
関連用語
- ECB 【欧州中央銀行】
- 量的緩和 【量的緩和政策】
- FRB 【連邦準備制度理事会】
- QE3 【Quantitative Easing program 3】
- 金融緩和
- ユーロ 【EUR】
- 日本銀行 【BOJ】
- 利上げ
- 買い持ち 【ロングポジション】
- 金融政策