アジアインフラ投資銀行 ( アジアインフラとうしぎんこう )とは?

アジアインフラ投資銀行とは、アジア地域のインフラ整備を支援することを目的として、中国が設立を目指している国際金融機関のこと。2015年の設立を予定しており、本部を香港に設置することなどが検討されている。略称は、AIIB。

アジアの発展途上国へ融資し、インフラ整備を支援する国際金融機関となっており、中国のほか、韓国、東南アジア諸国連合(ASEAN)などが参加する。資本金は500億ドルとされ、中国が最大出資国になると見られている。なお、アジア地域のインフラ整備を支援する国際金融機関としては、すでに1966年に設立されたアジア開発銀行(ADB)があるが、日本と米国が最大出資国として主導権を握っており、歴代の総裁にはすべて日本人が就任している。そのため、AIIBの設立には、ADBに対抗し、アジア地域での中国の影響力を強めたいとの狙いがある。

2013年10月に中国の習近平国家主席が東南アジアを訪問した際に、AIIB構想を提唱した。なお、日米両政府からは、中国が単独で主導権を握ることへの懸念や、ADBに加えてAIIBを設立する必要性について疑問の声が出ている。

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