シルクロード経済圏構想 ( シルクロードけいざいけんこうそう )とは?

シルクロード経済圏構想とは、中国を中心として、アジアと欧州を結ぶ経済圏を築く構想のこと。中国の習近平国家主席が2013年から提唱している。中国から欧州に至る古代の交易路、シルクロードの繁栄を21世紀に再現するという構想である。

中国から中央アジアを経由して欧州に至る「シルクロード経済ベルト」という経済圏を構築し、さらに東南アジアや中東を経由して欧州までを結ぶ「21世紀の海のシルクロード」という海上交通路を開発するという2つの構想から成り、中国では「一帯一路構想」とも呼ばれる。アジアから欧州までの新たな輸送ルートを確立するとともに、周辺地域と経済協力することで、中国を中心とした一大経済圏を築くことがねらい。

構想実現のために、中国では周辺地域のインフラ整備を支援していく。中国主導で2015年に設立されるアジアインフラ投資銀行(AIIB)に加え、2014年12月に中国が創設した「シルクロード基金」を活用して資金の提供を行う。

関連用語

索引