IASB ( アイエーエスビー )とは?
IASBとは、世界中で通用する国際会計基準の作成を目的とする民間の専門家組織のこと。前身となる組織が1970年代に日米欧の会計団体により創設され、2001年に現在の組織形態となった。本部はイギリスのロンドンにある。
IASBは14人で構成されており、会計基準の作成を行う。そして、その活動を上部組織であるIASB財団評議会へ報告する。このIASB財団評議会は22人で構成されており運営予算の確保や監督を行い、同時にIASBの人事権を持つ。
IASBが作成する国際会計基準は近年、急速な広がりを見せており2008年4月現在で全面採用もしくは一部採用を決定した国は100カ国を超える。
欧州連合(EU)は2005年に国際会計基準への一本化を決定し、域内の上場企業への適用を義務付けた。また、アメリカでは2007年に国際会計基準を利用する海外企業がアメリカ市場に上場することを認めている。同時にアメリカの会計基準を作成する米財務会計基準審議会(FASB)においても、国際会計基準への一本化が議論されている。ちなみに日本は独自の会計基準を使っており、2011年までに主な差異をなくすことへ合意するにとどまっている。