DDM ( )とは?

DDMとは、株価の理論価格を算出する方法のひとつ。将来投資家が得る配当金の合計を期待収益率で割り引いて、現在価値にすることで株式の理論株価を求める手法のこと。将来の見込み配当を、現在の価値に修正するように算出する。各期で予想される1株あたり配当を、投資家の要求する利回りで現在価値に割り引いた値の合計が、現在の適正な株価ということになるが、この値と現実の株価とを比較し、割高か割安かを判断することができる。

また、現在価値という考え方は、お金は時間がたてば収益を生み出す可能性があるので、同じ100万円でも現在手元にある100万円と将来得られる100万円とは価値が違うという考え方である。安定期に入っている企業の評価モデルとしては適しているが、積極的な資金調達や投資を行う企業には適していない評価モデルであるといえる。配当が一定の成長率で、半永久的に伸びていくと仮定した場合の配当割引モデルの理論価格の算式は、年間配当額÷(割引率-成長率)で導くことができる。

関連用語

索引