BIS規制 ( ビスきせい )とは?

BIS規制とは、国際的に業務を展開している銀行は、自己資本比率を8%以上で維持しなければならないとする規定。正式な名称は、自己資本の測定と基準に関する国際的統一化となっている。

1980年代に国際金融の世界は飛躍的に発達したが、その一方で個々の銀行の累積債務の増加が目立つようになっていた。それと同時に、1つの銀行の破綻が世界中の金融に影響をあたえるシステミックリスクが心配されるようになった。そこで1988年に国際決済銀行(BIS)によって、BIS規制(バーゼル合意)が発表された。破綻した金融機関には自己資本比率の低下が共通点として観察されたため、BIS規制では国際的に業務を展開している銀行については、自己資本比率を8%以上で維持するように規定した。

BIS規制で定義される自己資本比率とは、自己資本を分子に、信用リスクを分母として算出されるもの。1996年には信用リスクに加えて市場リスクを考慮することになり、2003年に発表された新BIS規制では、さらにオペレーショナルリスクが加わり、信用リスクに関しても標準的手法と内部格付手法のうちから自らに適する手法を選択できるようになった。

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