CCRC ( シーシーアールシー )とは?

CCRCとは、高齢者が健康なうちに入居し、必要に応じて介護や医療のサービスを受けながら、人生最期の時までを過ごせる生活共同体のこと。1970年代から米国で急増し、全米に約2,000カ所が設置されている。CCRCとは「Continuing Care Retirement Community」の略で、日本語では「継続的なケアを提供する高齢者向けコミュニティ」という意味。

自立して生活できる高齢者向けの「インディペンデントリビング(IL)」、何かしらの支援を要する高齢者向けの「アシステッドリビング(AL)」、介護が必要な高齢者向けの「ナーシングホーム(NH)」という、おもに3種類の住居で構成される。入居した高齢者は、健康状態や介護の必要性に応じて住居を変え、生活支援や介護、看護、医療などのサービスを受けられる。費用は入居時に支払う一時金のほか、月々の利用料がかかる。

CCRCの特徴は、高齢者が可能な限り自立して生活できるようにするとともに、寝たきりになることを防止している点で、日本の有料老人ホームなどとは大きく異なる。日本では、地方自治体が中心となって、CCRCを参考にした取り組みを進めているほか、2014年12月に安倍政権が閣議決定した「まち・ひと・しごと創生総合戦略」では、日本版CCRCの創設を検討することが盛り込まれた。

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