BSC ( )とは?
BSCとは、4つの視点を用いた業績評価システム。ハーバード大学のキャプラン教授と経営コンサルタントのノートンにより1992年にハーバード・ビジネス・レビュー上に発表された。従来の業績管理システムは主に伝統的な財務指標に依存していたために、現実の企業活動への適用に際しては近視眼的になりがちであるなどの限界を抱えていた。しかし、バランストスコアカードでは、企業のビジョンと戦略の遂行を「財務的視点」「顧客の視点」「社内ビジネス・プロセスの視点」「学習と成長の視点」の4つの側面から企業を評価する。この4つのバランスのとれた視点から企業の業績を評価するため、バランストスコアカードと呼ばれる。それぞれの視点に対し、5つか6つの評価尺度を設定し、PDCAサイクルを回すことで、目標を達成しようとするものである。4つの視点はそれぞれ独立したものではなく、因果関係によって構築することが求められている。4つの視点間で一貫性のある戦略を策定するためのツールである戦略マップもその後発表されている。開発初期においては業績管理システムであったが、その後マネジメントシステムに拡張し、現在では戦略的経営システムにまで発展している。