隠れ倒産 ( かくれとうさん )とは?
隠れ倒産とは、倒産にはカウントされないものの、倒産に限りなく近い企業の休廃業や解散のこと。債務超過などで倒産に至る前に、余力を残したまま事業継続を断念することを指す。
おもに資産が負債を上回る資産超過の状態で、企業が休廃業または解散を行うことを意味する。いずれも法的整理や私的整理の倒産には該当せず、民間調査会社などが集計する倒産件数にはカウントされないが、事業継続を断念した点では倒産に近いことから「隠れ倒産」と呼ばれる。
東京商工リサーチによれば、2013年の企業の倒産件数は約1万1千件で、22年ぶりの低水準となったが、一方で隠れ倒産にあたる休廃業と解散の件数は、約2万9千件で倒産件数の2.6倍だった。