通貨バスケット制 ( つうかバスケットせい )とは?
通貨バスケット制とは、為替レートを決定する際に、複数の国の通貨を選んで、一定の基準で加重平均して計算する方式のこと。通貨を選ぶ基準は、貿易などを通して自国と関係の深い国の通貨に比重を置く。選んだ通貨をバスケットにいれるようにまとめることから通貨バスケット制という。
通貨バスケット制により、自国と他の1国との為替の関係が急激に変動したとしても、バスケットの中で緩和されるため、大きな影響を受けなくなるというメリットがある。
2005年に中国は通貨バスケットを参考にする人民元切り上げを実施して、固定相場制から、管理変動相場制に移行した。通貨バスケットにどの国の通貨が、どんな割合で入っているかは発表されていない。通貨バスケット制を採用している国は、2010年時点で中国のほかにロシア、シンガポールとなっている。