資源国通貨 ( しげんこくつうか )とは?
資源国通貨とは、鉱物資源などの市況商品をおもな輸出品としている国の通貨のこと。「市況商品」を意味する英語から「コモディティ通貨」とも呼ばれる。代表的な資源国通貨としては、豪ドル、カナダドル、ブラジルレアル、サウジアラビアリヤル、南アフリカランド、ノルウェークローナなどが挙げられる。ほかにも、ニュージーランドは資源国ではないものの、豪ドルとの連関性が高いことからニュージーランドドルも資源国通貨とみなされることがある。
資源国の国際収支や国内の景気は、産出する資源の価格に左右されるため、資源国通貨の値動きも資源価格と連動すると言われる。そのため、資源価格の相場が上がっているときには資源国通貨の価値も上がると考えられ、資源国通貨が買われる傾向となる。資源価格の相場は、アメリカや中国などの主要輸入国の景気に左右されるという特徴があるため、資源国通貨も外国の景気に左右されることとなる。
新興国の経済成長によって鉱物資源の需要が長期的に伸びると予想されることや、資源国そのものが高い経済成長を誇っていること、また資源国は総じて高金利でかつ海外からの投資の制限が緩いことから、近年では投資先としても資源国通貨に注目が集まっている。
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