職務代理者 ( しょくむだいりしゃ )とは?
職務代理者とは、地方公共団体の首長が事故などで欠けた場合に、臨時的に首長の職務を代行する人のこと。職務代理者について規定した地方自治法152条では、副知事または副市町村長が職務を代行することが決められている。
首長が入院したり、逮捕されて不在になった場合や、辞任や死亡により空席になり、次の首長が選挙で選ばれるまでの間、職務代理者が首長の職務を代行する。代行できる範囲に決まりはなく、すべての権限が職務代理者に与えられるが、議会の解散や副知事、副市町村長の選任を行うことは適当でないと考えられている。一方、職務代理者として解職請求を受けることはない。
副知事や副市町村長が複数人いる場合は、あらじめ首長が決めた順序のほか、席次、年齢、くじ引きで職務代理者を決定する。なお、副知事や副市町村長も欠けた場合は、地方公共団体の職員が職務代理者を務めることがある。