義援金 ( ぎえんきん )とは?

義援金とは、災害などにより、生命や財産に被害を受けた被災者の生活支援を目的として集められ、被害にもとづいて公平に配分される寄付金のこと。原則として、集められた寄付金の全額が被災者に届けられる。被害を受けた地方自治体のほか、日本赤十字社や中央共同募金会などが窓口となって、義援金を受け付けている。かつては、「義捐金」と書いて「ぎえんきん」と読んだが、「損」が当用漢字ではないことなどから、「義援金」と書くことが多い。

日本赤十字社などの義援金受付団体に集められた義援金は、被害を受けた都道府県に送金されて、各都道府県に設置される義援金配分委員会によって配分計画が審議され、その計画にもとづいて市町村から被災者に届けられる。なお、義援金配分委員会は、地方自治体や学識経験者、義援金受付団体らで構成されている。

災害発生時に集められる寄付金には、義援金以外に支援金や救援金などがある。支援金は、被災者の支援を行うボランティア団体などの活動資金に充てられる金銭であり、支援物資の購入費用などにも遣われる。救援金は、海外の災害の際に集められるもので、日本赤十字社らの救援活動や復興支援活動の資金となる。そのほかに、被害を受けた自治体が、地域の災害復旧や復興事業の財源として、寄付金を募る場合がある。なお、義援金は原則として被災者支援を目的としているものだが、自治体によっては復興財源を「義援金」として募っていることもある。

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