経験生命表 ( けいけんせいめいひょう )とは?
経験生命表とは、保険事業を行っている生命保険会社などが、経験にもとづいて作成した生命表のこと。経験表ともいわれる。生命保険に契約した人の実際の死亡統計にもとづいて作成された生命表となっている。
生命表は、性別や年齢別の集団に対して、死亡率や生存率、平均余命などを調査し、結果である「人の生死の状況」を表にまとめたものである。経験生命表のほか、厚生労働省が国勢調査をもとに作成する「国民生命表」があり、国民生命表には、5年毎に作成される「完全生命表」と、推計人口をもとに毎年、概算として作成される「簡易生命表」の2種類がある。
経験生命表は一定の年月が経つと改定されており、現在は「生保標準生命表2007」が使用されている。以前は「生保標準生命表1996」が使用されていた。保険料は、予定死亡率や予定利率、予定事業費率の3つの要素から合理的に計算されるが、予定死亡率は経験生命表の性別や年齢にもとづいて計算されるため、経験生命表が改定されると保険料の見直しも行われる。