経過利子 ( けいかりし )とは?

経過利子とは、利付債の売買において、買手から売手に支払われる利子相当額のこと。利払日以外の日に売買する際、買い手側は直前利払日の翌日から受渡日までの日数(経過日数)について、日割りで計算された利息相当分を売り手側に支払わなければならず、その利息相当分のことを経過利子または、経過利息という。また、経過利子額を計算する際に対象となる経過日数は、直前利払期日から受渡日までの実日数を片落ち計算して算出する。例えば、2007年3月31日に発行されて、2010年3月30日に償還(満期)をむかえる債券を持っていたとする。利子は毎年9月30日と3月30日に支払われるが、2008年6月2日に満期を待たずに売却した。直前利払日は2008年3月30日であり、受け渡し日は2008年6月2日ということになる。直前利払日の翌日から起算すると64日分にあたるため、2008年9月30日に買手が受け取る予定の利子を日割り計算して64日分の経過利子を売却する際に買手からもらえることとなる。また、買手は売買の際に経過利子を既に支払っているため、2008年9月30日に支払われる利子は全額受け取ることができる。経過利子は売買価格には通常含まれず、経過利子を含めない通常の売買価格のことを「裸値段」、経過利子を含めた価格を「利含み値段」といわれている。

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