経済制裁 ( けいざいせいさい )とは?
経済制裁とは、違法な行為をした国家や団体に対する制裁として、自国との経済交流を停止させたうえ、第三者との経済交流を阻害し、経済的に独立させること。経済交流とは貿易、送金、援助などのことを指す。経済制裁をすることで、武力を用いない制裁が可能になり、対象国の国力を低下させる目的を果たすことができる。
経済制裁は国連安保理の決議などに基づく国際協調を目的として実施される。国家の幹部、テロリストなどに対して輸出入の制限、資産凍結、出入国の制限などを実施するといった措置が取られる。日本では外為法によって、国際約束を履行する目的があれば貿易や金融取引の規制をすることが可能になっている。
ただし、経済制裁は一国だけではなく、交流のある国が連携して経済交流を停止しなければ意味をなさなくなるため、周辺国が緊密な協議をはかり、国際合意をする必要がある。
経済制裁を国際的に受けている国にイランや北朝鮮などがある。イランは核濃縮活動の停止の求めに応じないことから、北朝鮮は核や弾道ミサイルの開発、韓国の哨戒艦を攻撃するという軍事行為をしたことから経済制裁を受けている。
関連用語
- 外為法 【外国為替及び外国貿易法】
- 国際法 【International Law】
- 輸出
- 貿易
- ODA 【政府開発援助】
- 輸入
- 株価PKO 【株価維持政策】
- OPEC 【石油輸出国機構】
- EU 【欧州連合】
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