経常収支 ( けいじょうしゅうし )とは?
経常収支とは、国際収支の中核で、次の4つの経常取引の収支の総称のこと。輸出入の集計である「貿易収支」、日本企業が外国で得た収益から外国企業が日本国内で得た収益を引いた額である「所得収支」、対価をともなわない開発途上国への経済援助や国際機関への拠出金の額である「経常移転収支」、また、日本人が海外旅行をしたり、その先でする買い物や食事に使われた額の集計が日本の「サ-ビス収支」の赤字額となる。よって、「経常黒字」というと、輸入額よりも輸出額が多かったことを表す。
「国際収支不均衡」とは経常収支の不均衡を意味し、経常黒字・赤字が貿易摩擦を引き起こす。財務省が動向を発表するが、2007年4月に発表されたところによると2ヶ月連続で経常収支の黒字幅が拡大していて、2007年2月は2兆4175億円の黒字であった。