紙幣記番号 ( しへいきばんごう )とは?
紙幣記番号とは、紙幣に記された通し番号のこと。紙幣が1枚ずつ固有なものであり、同じものが2つ以上ないように、各種類ごとに通し番号が振られている。現在、日本で使われている紙幣の日本銀行券では、アルファベットと算用数字の8桁または9桁の組み合わせとなっている。
日本銀行券の記番号は、冒頭がアルファベット1文字または2文字で、6桁の数字が続き、末尾がアルファベット1文字である。アルファベットは「I(アイ)」と「O(オー)」が「1」、「0」とまぎらわしいため使われておらず、24文字が用いられている。また、数字は「000001」から「900000」までしか使用されない。そのため、記番号の組み合わせは、(24文字×900,000通り×24文字)+(24文字×24文字×900,000通り×24文字)=129億6,000万通りとなる。
記番号の組み合わせをすべて使い切った後は、印刷色を切り替えて最初から記番号を振り直すことで、紙幣を固有のものとする。2004年11月から発行されているE券と呼ばれる千円券、五千円券、一万円券の3種類では、黒色の記番号が印刷されていたが、記番号をすべて使い切ったため、2011年7月からは褐色の記番号が印刷される。また、記番号を使い切っていない場合でも、仕様変更により記番号の印刷色を変えることがある。なお、記番号の印刷色が変わった場合でも、記番号が以前の印刷色の紙幣は問題なく使える。
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