米国公認会計士 ( べいこくこうにんかいけいし )とは?

米国公認会計士とは、米国各州が資格を認定する公認会計士のこと。英語表記はCertified Public Accountantであり、CPAの略称で知られる。

米国での公認会計士は各州ごとで資格取得と登録がされ、州外での公認会計士業務は行えない。試験の合格者にはCertificateという資格が与えられるが、米国公認会計士として名乗り業務を行なうには、各州ごとに登録申請を行い営業許可を得る必要がある。州によっては申請にあたって一定期間の実務や追加の試験合格が求められている。もし試験を受け合格した州で得たCertificateと異なる州での営業許可を求める場合は、移動の申請を行なう必要があるが、必ずしも受理されるとは限らない。

試験に合格した者と、米国公認会計士協会に所属する営業許可を持った米国公認会計士は約100万人に及ぶ。日本では公認会計士の多くが会計士事務所での監査業務を中心に活動しているが、米国では全体の6割が大企業や政府に所属して会計、財務、経営計画などの中核メンバーとして働いている。

日本でも、外資系企業やグローバルに活動を展開する企業における海外進出や合併、再編など、米国の会計基準を使用するケースにおいて米国公認会計士資格を持つ者の活用が期待される。2011年より東京、横浜、大阪でも受験可能になったため、日本人にとっての取得のハードルは下がった。

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