特別セーフガード ( とくべつセーフガード )とは?
特別セーフガードとは、ウルグアイラウンドにおいて関税化した農産品を対象にした緊急輸入制限措置のこと。
対象品目となっている農産品は米、小麦、大麦、乳製品、でん粉、雑豆、豚肉、生糸など。
措置としては、(1)輸入数量が増加した場合に関税を引き上げる「数量ベース」と、(2)輸入価格が下落した場合に関税を引き上げる「価格ベース」の2種類がある。
一般のセーフガードは諸条件をクリアし、政府が必要と判断した際に発動できる措置で、条件を満たしていない場合にはWTOにより取り消しを命ぜられる場合もある。それに対して「特別セーフガード」は、一定の輸入急増や価格下落で自動的に発動できる。この際、一般のセーフガードとの併用は不可となっている。
ちなみにセーフガードには3種類ある。上記の「特別セーフガード」、全品目が対象となる「一般セーフガード」、繊維と繊維製品全般が対象となる「繊維セーフガード」である。
関連用語
- セーフガード 【緊急関税措置】
- TPP 【環太平洋パートナーシップ協定】
- WTO 【世界貿易機関】
- ダンピング 【不当廉価】
- 関税 【tariff】
- GATT 【関税及び貿易に関する一般協定】
- ウルグアイラウンド
- 輸入
- 自由貿易協定 【FTA】
- APEC 【アジア太平洋経済協力会議】