セーフガード ( )とは?

セーフガードとは、特定品目の輸入急増による国内産業への重大な損害の防止をはかるために認められている緊急措置のこと。「セーフガード」とも言われる。

GATT(関税及び貿易に関する一般協定)第19条に基づく措置で、WTOの「セーフガードに関する協定」において、発動用件や手続きなどが明確化されている。さまざまな条件をクリアし、政府が必要だと判断した際に発動できる措置だが、条件が満たされていない場合などはWTOにより取り消しを命ぜられる場合もある。

一時的に輸入品の流入を抑えるために、セーフガードとして取りうる措置としては、関税の引き上げまたは、輸入数量制限が考えられる。関税の引き上げについては関税定率法や緊急関税に関する政令が、また数量制限については外為法及び輸入貿易管理令に基づき、通産省告示が制定されている。

セーフガードには対象品目によって3種類あり、全品目が対象となる「一般セーフガード」、繊維と繊維製品全般が対象となる「繊維セーフガード」、WTO農業合意により自由化された

農産物が対象となる「特別セーフガード」がある。それぞれ、発動条件や発動期間が異なっている。

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