日銀特融 ( にちぎんとくゆう )とは?
日銀特融とは、日本銀行が信用秩序を保つために行う無担保、無制限の資金供給のこと。日銀法第三八条に基づいて実施される。
手順としては、内閣総理大臣及び財務大臣の要請を受けた後に、日本銀行が判断して金融機関に対して特別融資を行う。金融機関が破綻した際、営業譲渡されるまでをつなぐ資金などとして融資される。融資は無担保、無制限で行われるが、金利は公定歩合よりも高い。
具体的には特定の金融機関が資金面で困難に陥り、決済を通じて他の金融機関にまでその影響が波及し、連鎖的に決済機能不全や預金取り付けなど、金融システム全体の機能が失われてしまう危険性(システミックリスク)が懸念される場合などに、日本銀行により実施される。
ただし安易な実施を避けるために、システミックリスクが起こる可能性、日本銀行以外に資金調達の方法がない、などの厳しい基準が設けられている。
関連用語
- 金融機関 【banking facility】
- 日本銀行 【BOJ】
- 銀行 【bank】
- 中央銀行 【central bank】
- 金融政策
- ECB 【欧州中央銀行】
- FRB 【連邦準備制度理事会】
- 地域経済報告 【さくらレポート】
- 金融政策決定会合
- 公定歩合 【基準割引率および基準貸付利率】