日本版ダボス会議 ( にほんばんダボスかいぎ )とは?

日本版ダボス会議とは、製品やサービスの国際的な基準づくりを進めるために、経済産業省が創設を目指している経済会議のこと。世界経済フォーラム(WEF)が主催する「ダボス会議」にちなんで、「日本版ダボス会議」または「日本版世界経済フォーラム」と称される。

従来の日本の製品やサービスが「ガラパゴス化」と呼ばれる日本独自の進化により、世界では課題解決力を発揮できなかったという反省を踏まえ、国際的な基準づくりのための議論の場を日本に設けることを目的とする。世界各国の政府や国際機関、企業、NGOなどのオピニオンリーダーを招いて議論し、日本が基準づくりを主導することで、国内企業の国際競争力を高めるとともに世界の課題解決に貢献していく。具体的には、日本が強みを持つ介護やロボット、再生医療、防災などの分野の基準づくりを想定している。

なお、ダボス会議とは、WEFがスイスのダボスで毎年開催している年次会合のことを指すが、慣用的に「世界のリーダーが集まって議論する会議」という意味で使われることも多く、「女性版ダボス会議」「環境版ダボス会議」などが開催されている。また、社団法人G1サミットが2009年から毎年開催している若手リーダーによる経済会議「G1サミット」は、「日本版ダボス会議」または「日本版若手ダボス会議」と呼ばれることがある。

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