世界経済フォーラム ( せかいけいざいフォーラム )とは?
世界経済フォーラムとは、世界中の大企業約1,000社が参加する会議を開く非営利財団のこと。略称はWEF。本部は、スイスのジュネーブに置かれ、会議はスイスのダボスで実施されることからダボス会議と呼ばれる。日本からも政府関係者、多くの企業や個人が参加している。
1971年にクラウス・シュワブが「ヨーロッパ経営者フォーラム」として設立したのが起源となり、以来毎年1月にスイスのリゾート地ダボスで総会を開催し、世界経済に大きな影響力を与えている。約1週間にわたり開催されるフォーラムには、各大陸の首脳や財界のトップ、国連の事務総長や専門家、学者など3,000人以上が集まり毎年のテーマにそって議論される。他にも、銀行や金融機関の経済アナリストが集まり、国際的な経済発展と今後の危険予知の事前予測を行う。
また、世界経済フォーラムは国別、地域別のIT競争力ランキングや世界情報通信技術整備度ランキング、男女間の社会的な格差のランキングなどを調査、発表している。一方で、世界中に市場主義、新自由主義経済モデルの普及に主導的役割を担ってきたとして批判を浴びており、2000年にはWEFに対抗して、圧倒的多数の人々である労働者の声を代弁する「世界社会フォーラム(WSF)」が結成された。