所得補償保険 ( しょとくほしょうほけん )とは?

所得補償保険とは、被保険者が怪我や病気で働けなくなったとき、収入減を補うため一定金額を受け取れる生命保険のこと。怪我や病気によって会社に行けない、仕事ができないという就業不能状態になったと医師に診断された場合に支払われる保険である。おもに損害保険会社が取り扱っている。

通常の医療保険では入院中のみに保険金を受け取れ、退院後には受け取ることができない。しかし、所得補償保険では、自宅療養でも保険金を受け取ることが可能である。保険金は、医療保険のように入院1日いくらという金額ではなく、1か月間の金額として設定される。就業不能状態になってから、何日間か保険金が支払われない「免責期間」が設定されている場合が多く、免責期間が短い商品ほど保険金を受け取る可能性が高くなるため、保険料も割高になる。

短期型と長期型の2種類があり、短期型は医療保険に近く、4日から7日を超えて病気や怪我で働けない場合、入院でも自宅療養でもその状態が続く限り、最長で1年または2年、保険金が受け取れる。長期型は補償の対象を長期間の療養に絞っており、その分最初の免責期間が長いのが特徴である。また、「うつ病」を補償する長期型商品もある。

保障される金額は収入の約70%以下が目安となり、年齢、職種によって保険料が上下する。等級は保険料が安い順に1級から4級まであり、保険料に業界団体での団体割引が適用できる場合がある。

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