地域通貨 ( ちいきつうか )とは?
地域通貨とは、国家の中央銀行が発行している法定通貨とは別に、一定の地域内で市民が発行する通貨のこと。地域の経済を活性化させる目的で発行される。日本の法律上、単位を円にしなければ地域通貨を発行することが黙認されており、欧米でも合法行為となっている。
国に流通している法定貨幣は、商取引が活発な大都市などに集中しがちで、貨幣の流通が地域により偏りが生じてしまう。これを少しでも解消して地域に経済効果をもたらすといった目的で地域通貨が発行される。
地域通貨にはお札を実際に刷って流通させる紙幣発行型、通帳に地域通貨のやり取りだけを記入する通帳記入型、裏面に持ち主が書き込む小切手型、タイムダラー型などの種類がある。タイムダラーとは地域内で労働力を提供しあい、助け合うことでお互いに利益を被るシステムのこと。
地域通貨は国内外にさまざまなものが実用化されており、英国やオーストラリアではLETSが著名で、日本でも600種類以上の地域通貨が発行されている。