国連貿易開発会議 ( こくさいぼうえきかいはつかいぎ )とは?
国連貿易開発会議とは、国連に属する常設の国際機関のひとつ。開発途上国の貿易、投資、開発の機会を最大化することを目的に、1963年に設立された。正式名称は「United Nations Conference on Trade and Development」であり、略称は「UNCTAD」。本部はジュネーブにある。
第二次世界大戦後に独立を果たした開発途上国の多くは、経済開発が遅れ、経済的に自立できないでいた。先進国との経済格差の拡大は「南北問題」として1950年代末ごろから世界的に問題視されるようになり、1962年に格差解消のための会議の開催を求める「カイロ宣言」が開発途上国によって採択された。そこで、国連はカイロ宣言にもとづきUNCTADを設立した。開発途上国の援助に加え、1992年の第8回総会では環境問題にも取り組む姿勢が打ち出され、新たな目的のひとつになっている。
UNCTADの総会は4年に1回開催され、開発途上国の活性化について審議される。また貿易開発理事会が毎年最低1回開かれ、毎年の具体的な行動指針を検討し、中間報告を作成する。理事会の下には、「貿易・開発委員会」「投資・企業・開発委員会」という2つの常設委員会がある。
関連用語
- WTO 【世界貿易機関】
- グローバリゼーション 【世界規模化】
- OECD 【経済協力開発機構】
- サステナビリティ 【sustainability】
- 会社設立
- 貿易
- 最貧国 【LDC】
- JICA 【国際協力機構】
- ODA 【政府開発援助】
- 世界銀行 【World Bank】